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製作発表会レポート

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100年の愛と感謝をお客様に届けたい

3月5日、東京都内で宝塚歌劇100周年を彩る記念公演『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』の製作発表会が行われた。元雪組トップスターの杜けあきを筆頭に、本公演のレギュラーメンバーである総勢11名(麻路さきは舞台出演のため欠席)のスターが勢揃いするとあって、会場には数多くの報道陣が詰め掛けた。さらに記者席後方には、抽選で選ばれた一般参加者の姿も! 当日は、歌唱パフォーマンスが披露されるなど、早くも公演への期待と興奮を感じさせる内容となった。

「永遠に語り継がれる名曲、各スターとっておきの名場面を披露する、宝塚のすばらしさをギュッと凝縮したステージです。では早速、出演者の登場です!」

司会者に促され、颯爽とステージに登場するスターたち。
華やかな衣裳に身を包み、歩く姿もさまになるのは元タカラジェンヌならでは。身のこなしが違う。
人目を惹く気品溢れる佇まいには一般参加者からも、感嘆の息が漏れた。
ここでお馴染みのイントロが流れ出す。『おお宝塚』『すみれの花の咲く頃』と出演者らは体を揺らし、
続けざまに2曲を合唱、会見は華々しく幕を開けた。

写真
撮影:花井智子

伝説のスターと観客の気持ちが激突する舞台に!

 

三木章雄 構成・演出

「お祝いというタイトル通り、めでたく楽しく、幸せな気持ちになって、宝塚の魅力を再発見していけるような舞台にしたい。OGたちとまた一緒に、宝塚の舞台を作れることに懐かしさと共に喜びを感じます。100年ということでキーワードのひとつが『伝説』。伝説って、普通は目に見えないものですが、なんと今回は舞台でお目にかけます! ぜひ、“生きる伝説”を観てほしい。彼女たちにとっても、宝塚という原点に立ち返ることは、楽しい時間になると思う。そんな彼女たちの思いと、彼女たちを観たい!という観客の気持ちが、激突するような舞台になれば」

杜けあき(もり・けあき) 元雪組トップスター

「こんなにも沢山の皆様方を目の当たりにして。いかに100周年が注目され、楽しみにして頂けているかを知り、身も心も引き締まる思いです。いよいよ100周年の本番です。楽しみにしすぎて、心はお祭り騒ぎのような状態です。卒業生と現役生、総勢4500余人の思いを受けて、宝塚の伝統、歴史、そして華やかさをお伝えしたい。」

高嶺ふぶき(たかね・ふぶき) 元雪組トップスター

「生きた伝説といわれても、年輪は芸の上だけで。見た目は現役の頃と変わらないと言われるように、身を引き締めて……(きゅっとウエストを絞る動作に、場内から笑いが!)、本番まで楽しんでもらえるように頑張ります。色んな方をお誘いあわせの上、こぞって観に来て頂けたら幸いです」

稔幸(みのる・こう) 元星組トップスター

「主婦代表でやってまいりました(との、第一声に場内は爆笑!)。OG公演シリーズに3年続けて出させて頂き、その都度感じたOGパワーに刺激を受け、家族を捨てて(笑)レギュラー出演を決断しました!宝塚への熱い思いを込めて挑みます。宜しくお願い致します。」

姿月あさと(しづき・あさと) 元宙組トップスター

「今回は、私が受験する前の舞台でも拝見したことがないような先輩方と、同じステージに立てる。下級生でも初めてご一緒する方が沢山いて。とても貴重な経験ができる舞台になると思います。世界にひとつしかない宝塚歌劇団のステージを、心を込めて頑張りたい」

湖月わたる(こづき・わたる) 元星組トップスター

「100周年を彩るこの作品に、先輩方、そしてここにいる皆様とご一緒できることを、とても光栄に思っております。 懐かしく、夢のようなひとときを、劇場という特別な空間で、お客様に感謝の気持ちを込めてお魅せしたいと思います」

貴城けい(たかしろ・けい) 元宙組トップスター

「今日初めてレギュラーメンバーの皆さんが揃われたのを見て、改めて凄いメンバーに入れて頂いたなと実感しています。100周年、いよいよお祭りの年が来ました! 宝塚とお客様に感謝を込めて精一杯努めます」

風花舞(かざはな・まい) 元月組トップ娘役

「宝塚100周年の歴史の中に、自分の人生も組み込まれていることを光栄に思っております。お客様もとても楽しみにされていると思いますし、本作を観て当時を懐かしんでもらえれば。そして、100周年を超えてもなお宝塚を愛していただけるよう、精一杯頑張りたい」

星奈優里(ほしな・ゆり) 元雪組トップ娘役

「OG公演では、毎回現役時代では考えられなかった先輩、後輩の方々と、組や時代を超えて共演できることを幸せに感じていました。今回も誰よりも楽しんでしまおう!と思っています(笑)。お客様にも一緒に楽しんでいただけるように頑張ります」

大鳥れい(おおとり・れい) 元花組トップ娘役

「大好きな宝塚の100周年の記念公演に出演できることを、本当に幸せに思っています。宝塚を退団して十数年、色んな壁にぶつかるたびに、宝塚の時はこうしていた、先輩方にはこう教わったと、宝塚での経験が糧となりました。ここにきて、宝塚の存在がすごく大きいです。そんな宝塚に感謝の気持ちを込めて、一生懸命務めたいです」

彩乃かなみ(あやの・かなみ) 元月組トップ娘役

「私も卒業生と現役生を含む、総勢4500余人の中の1人として、この場にいること光栄に思います。宝塚に関わったすべての皆様の気持ちを背負って、お客様あっての100周年の感謝を、舞台でお返しできれば」

蒼乃夕妃(あおの・ゆき) 元月組トップ娘役

「レギュラーメンバーの中では最下級生として参加させて頂きます。まさに私が宝塚に入りたいと思っていた頃、舞台に立たれていた方々ばかり。同じ舞台に立てることを誇りに思います。今までと、これからの宝塚をお客様に楽しんで頂けるよう、少しでも力になれればと思います」


先輩は朗らかなコメントで場を沸かせ、後輩たちは卒業してもなお尽きない、先輩たちへの憧れを口にする。それぞれがピラミッドの頂点を極めたトップスターでありながらも、先輩後輩が集えば、瞬時に秩序が保たれる。清く正しく美しく、そしてユーモアを忘れないのが、関西が誇る宝塚歌劇の魅力だ。

宝塚歌劇を愛し、真の魅力を知り尽くした人が手掛ける100年に一度の祝祭。
きっと、大げさでない“奇跡”の瞬間が待っている。心に眠っていた美しい思い出が、色あせないスターの輝きに共鳴して、キラキラと輝きだすはず。よみがえるトキメキを、熱いステージと共に実感して!

(取材・文:石橋法子)