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『DANCIN’CRAZY 2』囲み取材リポート

写真
左から 朝海ひかる、ゲイリー・クリスト氏、姿月あさと、湖月わたる
※撮影:岸隆子


3月16日(金)、梅田芸術劇場メインホールにて『DANCIN’ CRAZY 2』大阪公演初日に先駆け、囲み取材が行われました。

会見には、湖月わたるさん、朝海ひかるさん、風花舞さん、星奈優里さん、スペシャルゲストの姿月あさとさんが、Act.1『CHICAGO』の黒で統一された舞台衣裳で登場し、公演の意気込みを語ってくれました。

■湖月わたる コメント

Act.1では、私達にしかできない世界初の女性だけの『CHICAGO』をお届けできるのではないかと思っております。Act.2では、三木先生の演出、そして日本を代表する振付家の方々のもとでショーができる、贅沢な公演に出させていただけて本当に幸せに思っています。

■朝海ひかる コメント

Act.1では、今もなおブロードウェイでロングランされているミュージカルを女性だけで公演できることを本当に光栄に感じております。Act.2では、宝塚を卒業した私達だからこそのショーをお届けできるように頑張ってまいりました。楽しんでいただければ嬉しいです。

■風花舞 コメント

12月末から今日まで、キャスト、スタッフ一丸となって走ってまいりました。みんなの色んな顔が見られるショーとなっています。お客様に楽しんでいただけるように千秋楽までみんなで頑張りたいと思います。

■星奈優里 コメント

私達、結構長く舞台に出させていただいていますが、そんな私達も今回初めて経験させていただくことが多い舞台になっています。皆様には、一瞬たりとも見逃さないように、よくご覧になっていただきたいと思います。

■姿月あさと コメント

Act.1は、NYから来てくださったゲイリーさんが、今回、私達のための演出をしてくださいました。Act.2は、大浦みずきさんの志を引き継ぎ、宝塚の100年に向けてOGの私達が今できること、踊ったり歌ったり、色んな形で皆様に楽しんでいただこうと思っています。


ここで、Act.1『CHICAGO』ミュージカル・セレクションズの振付担当、全世界の『CHICAGO』振付総責任者、ゲイリー・クリスト氏が登場。出演者と顔を合わせて微笑み合い、和やかな雰囲気の中、今回の来日について語ってくれました。

■ゲイリー・クリスト氏 コメント

この才能あふれるレディース・アンド・ジェントルメンならず、レディース・アンド・ジェントルウィーメンの皆様とご一緒できて興奮しており、皆様のパフォーマーとしての総合力には本当に驚かされております。今回、ご一緒できて本当に嬉しく思っております。お呼びいただいてありがとうございます。


続いて、会場の記者からの質問に、ゲイリー氏、出演者それぞれが答えられました。


──ゲイリーさんへ。この女性だけのカンパニーの印象は?

ゲイリー 最初は何を予期すればいいか分からない状態で来ましたが、いい意味でのサプライズがありました。これはボブ・フォッシーならではの振付ですが、男性も女性も同じ振付で、しなやかな猫のように、フェミニンな踊り方をするのです。だから、逆に今回、1つのものにするのが、楽にできたような印象があります。


――キャストの方へ。実際、ゲイリーさんに振付を受けた感想は?

湖月 色んな『CHICAGO』を演出、振付されているゲイリーさんが、私達の素材を見て、このスタイル、ポーズでいこうと決めて、アドバイスやポイントをくださいました。自分にしかないヴェルマの振りなどをいただけたのがすごく嬉しかったです。

朝海 ゲイリーさんは、日本語が分からなくても、私達から発するエネルギーや感情をすごくダイレクトに受け止めてくださいました。自分がどうしてもつながらなかったり、うまくできなかったりする所をいち早くキャッチして、アドバイスしてくださるので、ゲイリーさんに言っていただいたことで、川の流れがさーっといくように役に入り込むことができました。


――ゲイリーさんへ。今回、男性役のビリーを演じるのは女性の姿月さん。彼女の印象は?

ゲイリー 彼女がいかに才能あふれて素晴らしいかということは、ご覧いただければ一目瞭然です。姿月さんとご一緒できたことも大きな喜びでしたし、皆様とご一緒できたことがとても嬉しいです。皆様が心を開いて私に接してくださった、そのことがとても嬉しいです。


――姿月さんへ。久しぶりの男役をやっていかがですか?

姿月 『CHICAGO』という作品と、ゲイリーさんの魔法にかかっている感じなので、この公演中は魔法にかかっていようと思います(笑)。

ここでゲイリー氏が退席。引き続き、2幕についての質疑応答がありました。


――湖月さんへ。「ゴールデン・コンビ」復活、『月夜歌聲』をもう一度観てみたいという声が高まっているようですが、実際はどんな風になりますか? お姫様だっことか(笑)?

湖月 お姫様だっこは残念ながらないんですけど(笑)、鏡を使った演出で、とても神秘的に出来上がっていると思っています。2部では『月夜歌聲』をさせていただきますが、一部の最後にハニー・ラグをさせていただいたときに、「2人の並びがとてもいい」とシカゴ・チームの方に言っていただけて、「だってゴールデン・コンビだもん!」と思いながら(笑)。今回、再結成でがんばりたいと思います。


――朝海さんへ。久しぶりに湖月さんとやっていかがですか?

朝海 湖月さんの隣にいると、本当に変わらず安心感があります(笑)。何をしても受け止めてくださる包容力があって…。私は『月夜歌聲』や他のナンバーでご一緒させていただきますが、そのナンバーにふわーっと一緒に連れていってくれる引力を持った方で、とても楽しいです。


――風花さん、星奈さんへ。元・娘役ばかりで踊るナンバー『ピアソラを踊る』に対する意気込みは?

風花 
最初に香盤を見たときは、一番プレッシャーがかかる場面だなと思いました。まず1人ずつソロがあって最後に4人で踊るんですけど、場面が結構長いので本当に体力勝負です。元・娘役ですが娘役らしくではなく、1ダンサーとして強くもあり、色気もありという表現をできたらと思っています。

星奈 
名倉先生が1人1人の曲に対してのキャラクター付けを考えてくださったので、その曲とキャラクターを掘り下げて、それぞれが楽しみながらやっています。

(取材・文/岩瀬春美)

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