映画『カサブランカ』のラズロ役のモデルともいわれる、
パン・ヨーロッパ運動の創始者EUの父
リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーと、
その母である光子・クーデンホーフの数奇な運命の物語。
物語は、1938年にナチスの手を逃れて亡命する
リヒャルトの回想で語られていく・・・
1892年、当時18歳の東京牛込の町娘だった光子は、オーストリア・ハンガリー代理公使ハインリッヒ・クーデンホーフ伯爵と出会った。
18ヶ国語を話すハインリッヒは、“世界”が
友であり、カソリック信者でありながら仏教も理解する、そんなハインリッヒと長身の美しい娘光子は急速に愛し合うようになる。
国際結婚どころか異国の人との交際さえありえない時代、商人である父の青山喜八からは勘当され親に背く形で二人は結婚、次の年には長男ハンスが生まれる。
4年後、光子はカソリックの洗礼を受けウィーンへ帰ることになったハインリッヒと共に二人の子供を連れて航海に出るのだが、それは極東の日本から、“ヨーロッパの宝石箱”と謳われたウィーンへの、戻ることのない旅路の始まりだった・・・
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