「PHOTOGRAPH 51」公演 REVIEW

「PHOTOGRAPH 51」東京公演をご覧いただいたお客様に、レビューをお寄せいただきました。
一部、ご紹介いたします!

歴史的発見と人間模様が交錯する研究室での何年もの日々をたった一回の舞台で目撃することなどできるのだろうかと思っていました。しかし実際には、まるですべての出来事から搾り取られた一滴の雫を飲まされたかのような衝撃。奥行きをもった感動が体内に広がりました。伝わってくるのはロザリンドの感じた苦悩や悔しさよりずっと大きな科学研究への愛と喜び。登場人物の中で、研究者としての一番大きな喜びを経験したのはきっとロザリンドだったのではないだろうか。たとえ短くともわかりやすい栄誉を与えられなかったとしても、彼女は神の作った真理に触れた彼女の研究人生を幸運だと感じていたと思う。だから崇高で誇り高き彼女の人生は賞賛されるもので、スキャンダルや悲劇として語られるべきものではないことを再確認させられました。
(匿名)

終始皆さんの表情や行動にぐっと引き込まれました。私は学生時代に遺伝子について学んでおり、実際にイギリスのキャベンディッシュ研究所へ訪問し、ワトソンとクリックのDNA二重らせん構造を拝見しました。その時の感動を思いおこしながら公演を楽しんでいると、わくわくする感情が高まりました。ロザリンドという1人の女性科学者の人生を“後悔・探求心・欲望”という非常に人間味のある心情を包み隠さず正直に表現されていると感じ、親近感を持ちました。舞台の緊張感・迫力・表現力に脱帽です。
(はむ)

話が難しかったが、役者の皆さんの演技は良かったです。
(ななしのごんべ)

アップテンポで程よい大きさのステージと客席との一体感が生まれていたように思います。出演者の方々の滑舌と潔さが心地よかったです。紅一点、板谷由夏さんの美しさも目を見張るものがありました。
(kyow)

ロザリンドの置かれている立場が今の自分と重なってみえました。私も仕事場で女1人なので守られているとよく感じるのですが、必要以上に女であることを意識しているのかもしれません。彼女とは違い私には家族がいるので彼女ほど仕事に時間はさけません。ですが、そのことを私は誇りに思うと同時に負い目にも感じています。残業する男性職員に対して。毎日自分の選択は正しかったのか自問しています。答えはないのです。私の山には常に山があります。1つ登り終わったと思ったら次にはもっと高い山が。
(ミィ)

役者の演技が素晴らしかった。私は舞台を見るのは3回目で、少し話が難しく感じたので、観る前にパンフレットを買って読むことをおすすめします。
(なおさん)

私はこの舞台を、シアターガイド(雑誌)で見て観たいと思いました。イギリスではニコール・キッドマンが演じていた役を今回日本では板谷由夏さんが初舞台でされると知り見ました。ほぼ出ずっぱりの舞台で引きつけられ、観て良かったです。
(ヒロ)

ストイックにそぎ落とされた美術の世界観に、ロザリンドの人生と生き様を感じました。
(匿名)

非常に理知的で素晴らしかった。声も素敵で感動した。
(#小太郎)

板谷さん演じるフランクリン博士に、立派な一人の“女性”として感銘を受けました。姿勢やたたずまい、最初の「我々は」の台詞と最後のシルエットがとても印象的です。最初は難しいストーリーかと思いましたが、キャスト一人ひとりの熱いお芝居で分かりやすく、理解できました。舞台と客席が近く、音響や照明での場面の移り変わりも自然で、素晴らしい舞台を観ることができて良かったです。
(ありさ)

ロザリンドは幸せだったのだろうか?とてもいい舞台でした。
(reokaze)

難しい言葉がたくさん出てきて最初は戸惑いましたが、ロザリンドが何を望んでいるかについて語った場面は、まさに私自身と同じ想いで、愛について語りかけられているような気持ちになりました。やり直しがきかないからこそ、自分に素直に生きていこうと思えました。ワトソンとクリックのDNA発見の背景にこのようなドラマがあったことに感動しました。
(M.S)

板谷由夏さんが好きで、今回、初めて劇場に舞台を観に来ました。すごく感動しました。
人生はやり直しが・・・など、ラストの台詞が特にぐっときました。
(えみ)