孤独な男女の愛の物語を、生バンドが奏でる音楽と歌に乗せて描く、贅沢な、大人のための公演。
主演に北村一輝・秋山菜津子を迎え、田中 圭、古澤裕介、内田 慈の若手が共演。役者の息づかいまでもが伝わってくる極上の時間を共有するという、演劇だけが持つ特権を味わうことのできる作品です。
「くらーいミュージカルをやりたいと思ったのがはじまりです。
とんだりはねたり笑顔で歌ったり のミュージカルではなくて・・・。もっとジワっとくる音楽劇をやりたいと思ったのです。
じわっと笑えて、じわっと悲しく、じわっと絶望たちこめ、じわっと救いの見えるミュージカルに挑戦したいと。」
始まりは、作者のこんな想いから。そこで、自身の敬愛するフィンランドの鬼才・アキ・
カウリスマキ監督の映画「マッチ工場の少女」を下敷きにした作品の想が浮かんだ。
「映画の中の女は、ほとんどしゃべりませんが、確かな絶望を生きています。
このドラマはその女の後日談と考えてもらえばいい。その女が自殺しようと訪れた村で、ひとりのタクシー運転手に出合う。
そのタクシー運転手は孤独な男です。なぜなら、乗客が自殺志願の者だとわかっても、何も言わず、ただ自分の仕事を果たすために、自殺の名所に連れてゆくのですが、村おこしに躍起になってる地元民は、自殺の村との評判を広めるだけの彼の姿勢に常々白い目を向けているからです」
つまりこの二人の、絶望と激情、そして愛の物語だ、というわけです。
− オリジナルの愛の歌にのせて、男と女のドラマが幕をあける − |