公演詳細

デヴィッド・ルヴォー演出
ETERNAL CHIKAMATSU
-近松門左衛門「心中天網島」より-

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2016/2/29(月)2016/3/6(日)

一般発売日
2015/12/12(土)
料金
全席 11,500円
(全席指定・税込)
お問い合わせ
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ  06-6377-3888

Bunkamura シアターコクーン
2016/3/10(木)2016/3/27(日)

一般発売日
2015/12/12(土)
料金
S席 11,500円 A席 9,000円
(全席指定・税込)
コクーンシート 6,000円
※コクーンシートは特にご覧になりにくいお席です。予めご了承の上、ご購入ください。
お問い合わせ
梅田芸術劇場   0570-077-039
※車椅子でご来場予定のお客様は、当日のスムーズなご案内のため、公演前日までに梅田芸術劇場までご連絡ください。

※未就学児童のご入場はご遠慮ください。

魅力的な登場人物は、何世紀もの時代を越えて
私たちの前に現れ、いきいきと躍動する。
-  デヴィッド・ルヴォー(演出家) -

遊女・小春、治兵衛、その妻・おさんの三角関係を見事に描いた近松門左衛門の代表作「心中天網島」をベースに、”究極の愛”を描いた『ETERNAL CHIKAMATSU


『日陰者に照る月』でウエストエンド演劇賞を受賞、その後、様々な作品でトニー賞を受賞・ノミネートし続け、世界の演劇界に衝撃を与え続けている演出家・デヴィッド・ルヴォーのオリジナルアイデアに基づき、作家・谷 賢一が書き下ろす最新戯曲です。

主演は、今回が初共演となる、日本を代表する女優の一人深津絵里とこれからの歌舞伎界を担う中村七之助が務め、共演には伊藤歩、音尾琢真(TEAM NACS)、中嶋しゅうなど、錚々たる俳優陣が顔をそろえました。2016年待望の新作戯曲『ETERNAL CHIKAMATSU』に、ぜひご期待ください。

ストーリー

ほんのちょっと、15分だけの恋のはずだった。
止むに止まれぬ事情から、売春婦になったハル。割り切って始めた商売だが、 足繁く通うジロウ(妻子持ち・現在失業中)と命懸けの恋に落ちる。周囲の反対を押し切ってこの恋を全うすることが出来ないと諦め、ハルはジロウに愛想尽かしをしたふりをして心ならずもジロウと別れる。自暴自棄になって街をさまよっていたハルは、かつて遊女の涙で溢れたという蜆川(曽根崎川)のあった場所で、ハルと同じ境遇にある、妻も子供もいる紙屋治兵衛と命懸けの恋をしている遊女小春と出会い、近松門左衛門の江戸の世界、古い古い恋の物語に引きこまれていく。

 

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梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2016/2/29(月)2016/3/6(日)

一般発売日
2015/12/12(土)
料金
全席 11,500円
(全席指定・税込)
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Bunkamura シアターコクーン
2016/3/10(木)2016/3/27(日)

一般発売日
2015/12/12(土)
料金
S席 11,500円 A席 9,000円
(全席指定・税込)
コクーンシート 6,000円
※コクーンシートは特にご覧になりにくいお席です。予めご了承の上、ご購入ください。
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梅田芸術劇場   0570-077-039
※車椅子でご来場予定のお客様は、当日のスムーズなご案内のため、公演前日までに梅田芸術劇場までご連絡ください。

※未就学児童のご入場はご遠慮ください。

公演概要

谷賢一
演出 デヴィッド・ルヴォー
出演 深津絵里
中村七之助

伊藤歩

中島歩
入野自由
矢崎広
澤村國久
山岡弘征
朝山知彦 
宮菜穂子
森川由樹

中嶋しゅう

音尾琢真

企画制作 梅田芸術劇場
主催 [東京]フジテレビジョン、アミューズ、ぴあ、梅田芸術劇場
[大阪]関西テレビ放送、アミューズ、ぴあ、梅田芸術劇場
協力 松竹

公演開幕レポート!

深津絵里&中村七之助W主演でルヴォー近松、開幕!


写真撮影:岸隆子(Studio Elenish)

2月29日(月)、大阪・梅田のシアター・ドラマシティで『ETERNAL CHIKAMATSU -近松門左衛門『心中天網島』より-』が幕を開けた。深津絵里と中村七之助がW主演し、デヴィッド・ルヴォーが演出する近松門左衛門の代表作『心中天網島』。その魂は、約300年の時を超え、かつて人形浄瑠璃で初演した同じ大阪の地で、観客の胸にダイレクトに飛び込んで来た。休憩20分を含む約3時間近い芝居が、舞台に魅入られてアッと言う間。カーテンコールの拍手は鳴りやまず、総立ちの客席からルヴォーも登場した初日の観劇ルポを。

満員の客席。カンカンカン!と半鐘を鳴らす強い鐘の音で一気に消灯。目の前に吊られた歌舞伎幕がスルスルと開き、プロジェクションマッピングの映像だとわかる。その瞬間、ニューヨークの空撮映像が投影、リーマン・ショックのニュースを経て、大阪・道頓堀のネオン界へ。舞台は、大阪・ミナミ。借金と加齢に悩みつつ、「金のため」と売春で稼ぐハル(深津絵里)。常連客で妻子持ちのジロウと恋をしているが、ジロウの兄(音尾琢真)が訪れ離縁を迫る。ののしられ、「金のため」と別れを受け入れたハルは、自暴自棄になって街を歩き、川に行き当たる。遊女の涙であふれたと言われる幻の蜆川(しじみがわ)。そこにかかる幻想の橋の上で、ハルは遊女・小春(中村七之助)と出会い、江戸時代の古い恋の世界へ…。

舞台上には小空間を形作る複数の平台。それらの組み合わせで場面転換がスピーディに行われる。近松門左衛門のような人物(中嶋しゅう)の案内で、『心中天網島』の物語に入り込み、眺めているハル。歌舞伎で有名な“河庄”や“しぐれの炬燵”の物語が描かれる中、観客はハルの視点で常に現代と結ばれ、共に江戸の物語を旅するよう。当時の風景や女性の心情がわかりやすく伝わり、近松の世界が新たな色合いで浮かび上がる。途中休憩で観客の顔が語っていた。自分たちは今、なんとおもしろい芝居を観ているのか、と。

深津の非の打ちどころのない繊細な演技、歌舞伎の女方の様式美を存分に生かした七之助の魅力、中嶋の達者な案内役。心に闇を抱えて生きる現代人に突き刺さるセリフもいい。「生きているのに、死ぬほど苦しい」「心中を心づくしと言うのなら、死なないですむ心づくしはないのか」。男と女の愛が、死と生の物語が、鮮烈なインパクトを持って立ち上がり、最後には私たちを極上の優しさと切なさで包み込む。安易な予想を瞬時に振り切り、驚きのなかで着地させる見事な結末! 「歌舞伎の演目を演出してほしい」と言っていた、かつての十八代目中村勘三郎との約束を、ルヴォーは見事に果たした。この舞台へ、そして息子・七之助の挑戦へ、勘三郎も天上から拍手を贈っているに違いない。

取材・文=高橋晴代

稽古場レポート

「ETERNAL CHIKAMATSU」稽古場レポート

ポケットに手を入れたルヴォーさんが稽古場に現れ、俳優陣がスタンバイしているところまで出向いて、本日の稽古について話し始めた。端から見ると、世間話でもしてるみたいにリラックスした表情で、キャストから笑いまで取っている。繊細かつ緻密で求心的なルヴォー演出のイメージを覆す、フランク&フレンドリーな雰囲気だ。

「すいません、いいですか」という、そのきれいな発音の日本語のひと声で始まったのは、『心中天網島』のおさん(伊藤歩)が、治兵衛(中島歩)に金策用の着物を持たせて送り出そうとする場面。夫の愛人のために粉骨砕身する妻と、恐縮しつつもそれに甘える夫の会話には、ちょっと現代人には理解しづらい歯がゆさがある。ルヴォーさんは伊藤さんと中島さんに質問を投げかけたりしながら、両者の真意を少しずつ探ってゆこうとしているようだ。

こうした『天網島』の各場面を、現代からやって来たハル(深津絵里)と、謎のジジイ(中嶋しゅう)が傍観している。そしてハルはこの後、近松が描いた心中物語にどんどん介入してゆくという、この作品ならではの大胆な展開となる。ルヴォーさんと話し合いながら脚本を執筆した劇作家/演出家の谷賢一さんは、稽古にもつねに立ち会い、日英のせりふの表記の確認や変更に対応している。この日も、ラストシーンの一部のせりふを変更することになり、ルヴォー、深津、七之助、演出助手、通訳の5人が、ラップトップPCを開く谷さんを囲んで、鳩首会議を始めていた。稽古に入る前も入ってからも、脚本はとめどなくアップデイトされているそうだ。ちなみに、今回ルヴォーさんの通訳をつとめているのは、演出家の小川絵梨子さん(!)。谷さんと小川さん、いま日本演劇界でめざましい活躍を続けている二人の若手演劇人が顔を揃えた現場は、将来語りぐさになるんじゃないだろうか。

さて、本日はいよいよラストシーンに突入。ハルの主体性がより明快になってゆくにつれて、深津さんの凛とした美しさが際だってゆく。七之助さんの、歌舞伎の女方の完成された表現美がこれに拮抗して、異なる二つの強烈な個性が、絶妙なハーモニーを醸し出す。花道と廻り舞台の機能を合体させたような装置もフル稼働し、歌舞伎のスペクタクル性を意識した趣向に富む演出が、いろいろ試されていた。

「これでひとまず全体の絵ができました。ラブリー。素晴らしいです」とルヴォーさんが満足気な表情で全員に声を掛けて、本日の稽古は終了。順調に進んでいるようだけど、今日見た光景が、そのまま本番に反映されると思ったら大間違いな気もする。これからどのような進化を遂げるのか。ますます初日が楽しみになってきた。 

(文=伊達なつめ) 

会見レポート

深津絵里&中村七之助。“現代版近松”での美の競演に期待!

ロンドンやブロードウェイをはじめ世界をまたにかけ活躍をしつつ、日本でも数多くの作品を贈り出している英国出身の演出家デヴィッド・ルヴォー。彼が近松門左衛門の心中ものをベースに作る新作舞台『ETERNAL CHIKAMATSU ―近松門左衛門「心中天網島」より―』の制作発表会見が1月27日、都内にて開催された。主演は深津絵里、中村七之助。

もともとは、ルヴォーと故・中村勘三郎さんとで歌舞伎に取り組む約束をしていたそうで、今回の上演について「勘三郎さんと出会えたおかげ」とルヴォーは語る。紡がれる物語は、江戸時代を舞台に遊女小春と紙屋治兵衛、その妻おさんの三角関係を描いた『心中天網島』の世界と、現代日本で売春婦として暮らし、客のジロウと恋に落ちる女性・ハルのストーリーから、“愛”を描き出していくものになるとのこと。「当初話していたものとは違う形になりましたが、勘三郎さんと語ったオリジナルの思いは詰まっている。作品のイメージは、近松作品の登場人物を通して、現代の日本と過去の日本とが手を結ぶというもの。過去と現在の女性ふたりが出会い、相手の中に自分を見つけ、ふたりが愛について探っていく」とルヴォー。

ダブルヒロインを務めるのが深津と七之助で、深津がハルを、七之助が小春を演じる。深津は「これまで何度も上演されている近松の物語を、デヴィッドさんがどう演出するのかに興味を抱きました。近松のドロドロした“愛の渦”に身をおけるのかな、と思ったら、私は現代を生きる女性の役でした(笑)。でもデヴィッドさんのあふれ出るアイディアがいたるところに散りばめられているので、とてもユニークな作品になりそうです」と楽しみにしている様子。七之助は「父の遺志を引き継げたことが嬉しく思う。父の思い描いていたものより、もっともっと、スケールの大きいものになっています」と話した。ふたりは初共演になるが、深津が「七之助さんは、すごく軽やかで美しい。美しさではすでに負けているので、そこは足掻かず、その美しさを自分の中に取り入れたい」と話し、共演の伊藤歩も「(七之助の美しさには)降参です、そこを比べられてしまうと…」と語ったところ、七之助が「さっきから公開処刑みたいになってる、やめてください!」と悲鳴を上げ、場内が笑いに沸く一幕も。なお、このダブルヒロインを配したことに関してルヴォーは「女性が女性を演じる、女性を男性が演じる、このふたつが同時に舞台に存在する時に生まれる緊張感や深みも探っていきたいし、そこが面白いポイントになると思う」と期待を話していた。

出演はほかに、中嶋しゅう、音尾琢真ら。公演は2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場
シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。

出典:チケットぴあニュース

キャスト

深津絵里

深津絵里

【コメント】
七之助さんとご一緒できて大変光栄です。この不思議なご縁を大事にしたいです。また、お稽古から贅沢な時間となりそうで、いまからとても楽しみです。

【プロフィール】
88年に『1999年の夏休み』で映画デビュー。 近作に、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』シリーズ(98、03、10、13)モントリオール世界映画祭最優秀女優賞などを受賞した『悪人』(10)『ステキな金縛り』(11)、テレビドラマ「CHANGE」(08)等。 舞台では紀伊國屋演劇賞個人賞などを受賞した『春琴』(08、09、10、13)『ベッジ・パードン』(11)『ガラスの動物園』(12)『エッグ』(12)等。

中村七之助

中村七之助

【コメント】
深津さんはすてきな方ですばらしい大先輩。 僕は現代劇で女性の方とのお芝居も初めてなので、新人のつもりで取り組みたいです。そして、有言実行の人だった父(勘三郎)の夢が、このような形で実現し、この上なくうれしいです。きっと父も喜んでくれていると思います。

【プロフィール】
1983年(昭和58年)5月18日生まれ。十八代目中村勘三郎の次男。1986年(昭和61年)9月、歌舞伎座『檻(おり)』の祭りの子勘吉で初お目見得。‘87年 二代目中村七之助を名乗り、兄の六代目勘九郎(当時勘太郎)とともに『門出二人桃太郎』で初舞台。時代物、世話物、舞踊と幅広い役柄に意欲的に挑み高い評 価を得ており、クールビューティー系の美貌の女方として、次代の歌舞伎界を担う存在。宮藤官九郎監督『真夜中の弥次さん喜多さん』の喜多八役など、映像出演でも強い印象を残している。

伊藤歩

伊藤歩

【プロフィール】
「水の旅人-侍 KIDS-」 (大林宣彦監督)で女優デビュー。「スワロウテイル」(岩井俊二監督)では、日本アカデミー賞優秀助演女優賞・新人賞、高崎映画祭最優秀新人女優賞などを 受賞。近年では、映画「渾身」、「横道世之介」、「シャニダールの花」、「ジャッジ!」。舞台「いやむしろわすれて草」、ドラマ「真夜中のパン屋さん」、 「太陽の罠」、「恋愛ドラマをもう一度」、「昼顔」。また、2015年には主演作として、ドラマ「その男、意識高い系。」、「婚活刑事」などがある。

中嶋しゅう

中嶋しゅう

【プロフィール】
1948年生まれ。劇団NLT出身。数々の映像・舞台で重厚な存在感をアピール。第45回、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近年の主な舞台出演作に、『BLUE/ORANGE』(演出:千葉哲也)、『ヘンリー六世』(演出:鵜山仁)、『おそるべき親たち』(演出:熊林弘高)、ミュージカル『ジキル&ハイド』(演出:山田和也)、『効率学のススメ』(演出:ジョン・E・マグナー演出)、『今は亡きヘンリー・モス』『帰郷/The Homecoming』 (翻訳・演出:小川絵梨子)、『マクベス』(演出:長塚圭史)、『炎』『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』(演出:上村聡史)。また、朗読劇 『天切り松・闇がたり』シリーズ上演等では演出も出がける。映画では「まあだだよ」「夢」「乱」「影武者」などの黒澤作品の他に「47RONIN」「最後の命」「日本のいちばん長い日」などTVや映画で多数出演。

音尾琢真

音尾琢真

【プロフィール】
1976年、北海道旭川市生まれ。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。2005年からは活動の幅を全国に広げ、舞台、映画、ドラマなどで活動中。舞台では阪神大震災をテーマにした「ORANGE」で主演を継続して務めており、小林賢太郎演劇作品「ノケモノノケモノ」(’14)、「真田十勇士」(’14)、「TRUE WEST~本物の西部~」(’13)などにも出演している。映画では「起終点駅 ターミナル」(’14)、「藁の楯」(’12)などに出演。ドラマではNHK大河ドラマ「龍馬伝」(’10)、「花燃ゆ」(’15)と大河ドラマへの出演が続いているほか、「花咲舞が黙ってない」(’15)、「ワイルド・ヒーローズ」(’15)、「きょうは会社休みます。」(’14)、「齊藤さん2」(’13)、「とんび」(’13)など話題作に続々と出演している。また、ラジオでも北海道で8年間番組パーソナリティーを務め、現在はAIR DOのスカイオーディオを担当するなどマルチな才能を見せている。

  • 中島歩

    中島歩

  • 入野自由

    入野自由

  • 矢崎広

    矢崎広

  • 澤村國久

    澤村國久

  • 山岡弘征

    山岡弘征

  • 朝山知彦

    朝山知彦

  • 宮菜穂子

    宮菜穂子

  • 森川由樹

    森川由樹

演出 デヴィッド・ルヴォー

演出家 デヴィッド・ルヴォー

コメント

現代人が「近松門左衛門の世界」に触れる事で、何かを感じ取り、今の生き方に大きな影響を与えるようなドラマを作りたい、ただの時代劇翻案ではなく、近松の世界を主人公・小春と一緒に観客が旅をし、観客それぞれが近松の世界に触れ、何かを感じ取って欲しい。


【プロフィール】

1957年イギリス生まれ。82年『日陰者に照る月』でウエストエンド演劇賞を受賞。同作品をブロードウエイでも演出し、トニー賞最優秀演出賞を含む4部門にノミネートされる。88年松竹『危険な関係』で初来日。 その後、東京で『双頭の鷲』『サド侯爵夫人』等を演出し、注目を浴びる一方、ロンドンでロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアソシエイト・ディレクターとして『あわれ彼女は娼婦』『ロミオとジュリエット』を連続上演。 ロイヤルナショナルシアターでは『父』『ジャンパーズ』を。93年ブロードウエイ 『アンナ・クリスティ』でトニー賞5部門にノミネートされ、リバイバル作品賞を受賞。同年東京で、プロデューサーの門井均とシアタープロジェク・ 東京(TPT)を結成。芸術監督として継続性のある新しい演劇創造をめざす。その緻密で現代的なまなざしを持つ舞台は、日本の演劇界に衝撃を与え続けている。 TPTで演出した『テレーズ・ラカン』は、第1回読売演劇大賞と演劇作品賞、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。また、03年のブロードウェイ作品『ナイン』は、トニー賞最優秀ミュージカル演出賞など6部門にノミネート、ベスト・リバイバル・ミュージカル賞など2部門で受賞。

 

●日本で演出を手掛けた作品

1988年『背信』『危険な関係』、1990年『双頭の鷲』『サド侯爵夫人』『エリーダ~海の夫人』、1993年『テレーズ・ラカン』『あわれ彼女は娼婦』『背信』、1994年『ヘッダ・ガブラー』『エリーダ~海の夫人』『双頭の鷲』、1995年『チェンジリング』『三姉妹』「近代能楽集より『葵上』『斑女』」、1996年『エレクトラ』『マクベス』、1997年『燈台』、1998年『テレーズ・ラカン』『ルル』、1999年『愛の勝利』『令嬢ジュリー』、2000年『LONG AFTER LOVE』『Naked-裸』、2001年『The Blue Room』、2004年『ナイン』、2008年『人形の家』、2012年『ルドルフザ・ラスト・キス』、2014年『昔の日々』など

原作 近松門左衛門  (1653〜1724)

江戸時代前期の人形浄瑠璃(現在の文楽)と歌舞伎の世界で活躍した日本が誇る劇作家。越前藩士の子として生まれ、京都で育つ。20歳の頃から浄瑠璃を書き始め、当時の優れた浄瑠璃語り竹本義太夫のために多くの傑作を書いた。また、歌舞伎役者の坂田藤十郎のためにも優れた脚本を残した。作品は、歴史や伝説を材料にした時代物と、町人生活を題材とした世話物とに分けられる。松尾芭蕉・井原西鶴とともに元禄時代の3大作家の1人。現在でも多くの作品が文楽、歌舞伎、オペラ、演劇、映画などで上演上映され人々に親しまれている。

●代表作
『曽根崎心中(そねざきしんじゅう)』
『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』
『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』
『国性爺合戦(こくせんやかっせん)』    など