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世界中で活躍している演出家デヴィッド・ルヴォー。なかでもフェデリコ・フェリーニ映画「8 1/2」を原作としたミュージカル『NINE』の演出では、ブロードウェイ、ウエストエンド、日本など世界各地のミュージカル界を席巻した。そしてこの度フェリーニの代表作「道」と演出家デヴィッド・ルヴォーで、最強タッグが再び実現する。
ストーリー
純粋無垢なジェルソミーナは、貧困に喘ぐ家族の為に、粗暴な大道芸人ザンパノに買われ、芸の助手としてオート三輪で旅に出る。
旅回りの途中、二人はサーカス一座に参加した。そこには自由奔放な綱渡り芸人イル・マットがいた。
イル・マットは希望を失ったジェルソミーナに、芸を教え、助言をくれる特別な存在だった。旧知の仲のザンパノとイル・マットは、事あるごとに対立し、ついには警察沙汰になりサーカス一座を追い出されてしまう。ジェルソミーナは、一座やイル・マットから引きとめられるも、結局、誰にも付いて行かずにザンパノと一緒に旅を続けることを選んだ。
しかし、道中偶然再会したイル・マットをザンパノは、不意に殴り殺してしまう。ショックのあまり、ジェルソミーナは情緒不安定になり、旅芸人として使い物にならない。
ザンパノはジェルソミーナを置いて一人旅立ってしまう。
時は流れ、ザンパノは海辺の町で偶然聞き覚えのあるメロディーを耳にする。そして、口ずさんでいた女の話から、ジェルソミーナが死んだということを知らされたザンパノは、自分の後悔と絶望、大きな孤独感に打ちのめされ一人海岸の砂浜に伏して嗚咽するのであった。
演出家デヴィッド・ルヴォーより
草彅剛さんとは、初対面から非常に本質的なお話をしました。彼は最初から直感的にこの作品の深いところまで的確に理解を示してくれました。そして恐れずこの作品そしてザンパノという役に挑戦する勇気ある姿勢に感銘を受けました。
まさに知性とカリスマ性を兼ね備えた素晴らしい俳優です。彼の中に、ザンパノの持つイノセント(無垢)であると同時に残酷さを併せ持つ質感をイメージできました。
ご一緒できるのをとても楽しみにしています。
撮影Toru Hiraiwa