ご観劇の感想&コメントをいただきました!【更新4/17】

更新日:2016/4/17

2016年4月9日(土)に開幕したミュージカル『グランドホテル』。
宝塚歌劇 月組公演『グランドホテル』でオットーを演じた涼風真世さんをはじめ、コメントをいただいた方々のお声をご紹介いたします!

宝塚歌劇月組公演でオットー役を演じた涼風真世さんからコメントをいただきました。

「冒頭の音楽からとても懐かしく、走馬灯のように思い出が蘇って泣きそうになりました。
GREEN/RED、どちらも観る価値があります!!」

涼風真世(女優/元宝塚歌劇団 月組トップスター)


驚きました…。大変美しい音楽の中に、人間のあらゆる感情が詰まっていました。
絶望、希望、成功、挫折、不安、優しさ、狂気…いろんな感情が渦巻く高級ホテルという場が現代にも通じていて、大変説得力がありました。
持てる者と持たざる者…階級社会が生み出すノスタルジックな空気に身を委ねていたら、次々と驚愕の展開が待っていて…それはそれはスリリングで衝撃的な作品でした。

私はまずGREENを観ましたが、是非皆様、両方ご覧ください。
私もREDを観るのが楽しみです。国や時代を超えた普遍性を、また別の演出で感じてみたい。
『グランドホテル』観劇のあと、高級ホテルでお茶をしてみてはいかがでしょうか。
そこには今観た作品と同様の物語が繰り拡げられているかもしれません。
紅茶の味は一層深くビターなものに感じられることでしょう。

遙洋子
(TBS「ビビット」、関西テレビ「胸いっぱいサミット」にレギュラー出演中。「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」(筑摩書房)ほか著作多数。)

『グランドホテル』今回、あらためて客観的に拝見して、その素晴らしさに感激しています。
宝塚の頃は、作品の偉大さに萎縮することなく、「フラムシェン」という多感な女の子を通して、48時間の滞在経験を、ただ無我夢中に、同時に体感していました。
フラムシェンがグランドホテルにて、人生で衝撃的な経験をしたように、私はフラムシェンを演じられたことが、娘役としてのターニングポイントだったように思います。

『グランドホテル』の空間でそれぞれの人々の人生が素晴らしく表現されていて、しかも演じられている方々の個性も魅力的です。
GREEN・RED、両方とも見応えのあるステージでした。
多くの方に観て頂きたい作品です!!

麻乃佳世
(女優/元宝塚歌劇団 月組トップ娘役。宝塚歌劇 月組公演『グランドホテル』でフラムシェン(宝塚版では左記の役名)を演じた。)


[左]朝海ひかる [右]スペシャルダンサーの湖月わたる

高級ホテルでの様々な人間模様がスピーディーに展開し、あっという間の時間でこちらは夢を見ていたかの様な錯覚に落ちました。実力も魅力も溢れた出演者の方々が作品を更に華やかに彩ってました。

朝海ひかる(女優/元宝塚歌劇団 雪組トップスター)

一人一人のドラマが迫ってきて、素晴らしかったです。
最後のシーンは、混沌の時代のなかの希望が、感動的でした。

星奈優里(女優/元宝塚歌劇団 星組トップ娘役)

エネルギーに満ちていて、観終わった後はグッタリでしたが、あとからジワジワ感動が押し寄せてきました。人間って、すごい可能性を秘めているのだなと。
音楽の重なりや人々のざわめきで生命力に溢れていながら、同時にすぐそこに死が存在する。てんでばらばらだと思っていた人達がいつの間にか太い糸で繋がっている。沢山の対照的な物事がとてもリアルに感じられました。
それから、現役バレリーナ時代の草刈民代さんに憧れ追いかけていた身としては、日本のミュージカル界に新たな風を吹かせてくださったことをとても嬉しく思います。生っぽい存在感でありつつ動き一つ一つが音と交じり合って、とにかくとても素敵でした。同役の安寿ミラさんはどんな風に演じられているのか気になっています。

野々すみ花(女優/元宝塚歌劇団 宙組トップ娘役)

たった一夜の出来事を描いた濃厚な群像劇。それぞれのドラマが伝える事はひとつ、生きるとは何かという事。
その答え、捉え方は観る人それぞれだと思います。私は、1928年のベルリンの混沌の中で生まれた新たな命に、切なさと希望を感じました。日常の小さな喜びや奇跡を見逃さずに生きていきたい、そう思える作品です。

則松亜海(女優/トム・サザーランド演出版ミュージカル『タイタニック』[2015年] 出演)