日本オリジナルバージョン初演から10周年‼ 新キャストで2年ぶりに上演決定!

photographer LESLIE KEE(SIGNO)
2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員。日本では2010年に宝塚歌劇団によって初演され、その大反響を追い風に、2011年に日本オリジナル版として新たに誕生したのが、このミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>です。以来、上演の度にキャスティングが大きな注目を集め、劇場には当日券を求めるファンが列を成すように。2019年以来2年ぶりの上演となる今回、このメガヒット作が記念すべき10周年を迎えます。
仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、争いの終結を願いながら、ひたむきに互いを愛したロミオとジュリエット――。言わずと知れたシェイクスピアの名作が原作ですが、更に本ミュージカルは〝ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情〟〝ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える〟といったオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出しました。特に全編を通じて登場する〝死のダンサー〟の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長です。
もちろん、音楽の吸引力は言わずもがな。幕開きに歌われる迫力満点の<ヴェローナ>、若者たちの躍動感溢れる<世界の王>、ロミオの心象風景を鋭く描き出した<僕は怖い>、婚礼の場面で歌われる甘く切ない<エメ>(フランス語で〝愛する〟の意味)など、一度聴いたら忘れられない名曲ぞろい。フィギュアスケートのプログラムなどにも度々採用されているのも、その美しさ、ドラマチックさゆえでしょう。