主人公の男がついたささいな嘘が、次の嘘を呼び、
逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖を
ブラックな笑いを交えて描くサスペンス
【ストーリー】
小さな田舎町で、親から受け継いだ小さな工場を営む主人公の男(向井理)。彼は町の実力者に気に入られ、自分の後継者にと、推薦されていた。その地位につけば、名誉と、特別な待遇が与えられる。妻(水川あさみ)と共に喜ぶ男。しかし、喜びも束の間、彼は誤って、昇進に尽力してくれた 恩人に怪我を負わせてしまう。「一言謝れば済む話よ」と、ためらう夫に妻は言うが、掴みかけた未来が遠のくことに耐え切れずついた嘘が次の嘘を呼び、夫婦は取り返しのつかない事態を招いてしまう。重ねた罪に比べて実入りの少ない、あまりに非効率な夫婦の悲喜劇。