「彼女が恋した僕は…女なんです!!」
ジョン・ケアードが誘う、幻想的なシェイクスピアの世界
船の遭難で離ればなれになった双子の兄妹。
絡み合った片思いの糸をほぐしてくれるのは「時」だけ―
素晴らしく可笑しくて、同時に素晴らしく悲しい、 そんなシェイクスピアの最も成熟した喜劇の一つに、
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)アソシエイト・ディレクターも務める、
ジョン・ケアード(『レ・ミゼラブル』『ダディ・ロングレッグズ』)が新たな演出で挑戦。
片思いの危機と混乱を描き出す深遠な舞台が、力のある俳優たちの演技、
惹き込まれるように美しいセットと衣裳、
いつまでも心に残る音楽に彩られて梅田芸術劇場に現れます。
<STORY>
双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ(音月桂・二役)の乗る船が、見知らぬ土地イリリアの沖で遭難した。岸にたどり着いたものの、兄は溺れたと信じて絶望するヴァイオラは、護身のために兄の服に身を包んでシザーリオと名乗り、オーシーノ公爵(小西遼生)に仕えることにする。
そのオーシーノが恋をしているのは、父と兄の喪に服している伯爵家の若きオリヴィア(中嶋朋子)。彼を拒み続けるオリヴィアに想いを伝えてもらおうと、オーシーノはシザーリオを使いにやる。オーシーノに恋心を抱くヴァイオラは切ない気持ちを抱えオリヴィアの元へ向かうが―。
オリヴィアはシザーリオを本当の男性だと信じて恋に落ちてしまう。一方で、ヴァイオラの双子の兄セバスチャンが現れる。
奇跡的に助かった彼は妹と同様にイリリアの街に着き、そこで偶然にもオリヴィアと出会い……。
そしてオリヴィアに密かに恋する執事マルヴォーリオ(橋本さとし)に仕掛けられた悪戯が、物語をさらなる狂騒へと駆り立ててゆく。