「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」で世界中にファンを持つティム・バートンが2003年に監督した『ビッグ・フィッシュ」は、ユアン・マクレガー、アルバート・フィニーなどの名優が出演し、ファンタジックで温かな家族の愛を描いて日本でも大ヒット。
その「ビッグ・フィッシュ」が2013年にブロードウェイの舞台でミュージカルとして甦り、物語の魅力はそのままに、全編に渡り美しい歌と楽しいダンスで彩られ、さらに大きな感動を巻き起こしました。
日本版の演出は、『ロンドン版 ショーシャンクの空に』『アダムス・ファミリー』『No.9-不屈の旋律-』『マハゴニー市の興亡』など、確かな演出力で数多くの話題作を生み出した白井晃が手掛けます。
幕が下りたあと、家族と話したくなるーーー暖かくて美しい愛の物語にご期待ください。
〇ストーリー
エドワード・ブルーム(川平慈英)は昔から、自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聴く人を魅了するのが得意。
自分がいつどうやって死ぬのかを、幼馴染のドン・プライス(藤井隆)と一緒に魔女(JKim)から聴いた話や、共に故郷を旅立った巨人・カール(深水元基)との友情、団長のエーモス(ROLLY)に雇われたサーカスで最愛の女性、妻・サンドラ(霧矢大夢)と出逢った話を、息子のウィル(浦井健治)に語って聞かせていた。
幼い頃のウィルは父の奇想天外な話が好きだったが、大人になるにつれそれが作り話にしか思えなくなり、いつしか父親の話を素直に聴けなくなっていった。
そしてある出来事をきっかけに親子の溝は決定的なものとなっていた。
しかしある日、母サンドラから父が病で倒れたと知らせが入り、ウィルは身重の妻・ジョセフィーン(夢咲ねね)と両親の家に帰る。
病床でも相変わらずかつての冒険談を語るエドワード。本当の父の姿を知りたいと葛藤するウィルは、以前父の語りに出ていた地名の登記簿を見つけ、ジェニー・ヒル(鈴木蘭々)という女性に出会う。
そしてウィルは、父が本当に伝えたいことを知るのだったー。