公演詳細

「ねじまき鳥クロニクル」

世界を魅了した村上春樹のベストセラー、ついに舞台化!
国内外のトップクリエイターが集結!
世界中で絶賛される村上春樹の代表的長編小説『ねじまき鳥クロニクル』――。“Haruki Murakami”が、世界で読まれるきっかけとなった作品が、2020年2月、いよいよ舞台化される。この舞台を創り上げるのは、イスラエルの奇才インバル・ピントと気鋭のアミール・クリガー、日本の演劇界に新しい風を送り続ける藤田貴大、そして独自の音楽世界を持つ大友良英。芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が融合し、既成のジャンルを創造的に超える空間が立ち現れる。Tokyo Tokyo FESTIVALの助成を受けた「ねじまき鳥クロニクル」に国内外で大きな注目が集まる。



<STORY>
岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもしない戦いの当事者となっていく――。

主人公トオルは、姿を消した猫を探しにいった近所の空き地で、女子高生の笠原メイと出会う。自分の行動が原因でボーイフレンドを死なせてしまい、登校拒否を続けるメイ。トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶようになり、二人の間には不思議な絆が生まれていく。
トオルは妻の薦めで、自らを“水の霊媒師”と称する加納マルタと会い、猫をみつける手がかりを得ようとする。マルタからいくつか予言をもらうが、肝心の猫に関してはっきりしたことはわからない。それどころか、妻のクミコまで忽然と姿を消してしまう。クミコの兄・綿谷ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。
どこで道を間違え、どこに落とし穴があったのか、トオルは過去を辿る。クミコの姉は若い頃に自殺をしていて、兄のノボルが何かしら自殺に関係していたとクミコから聞いたことがあった。加納マルタの妹・クレタはノボルと交わることで損なわれ、“肉体の娼婦”から“意識の娼婦”になったと言う。クミコ失踪の影にはノボルが関わっているという疑念は確信に変わっていく。その一方でトオルは、もっと大きな何かに巻き込まれていることにも気づきはじめる。
ある日トオルは、二人の結婚に力を貸してくれた本田老人から、第二次世界大戦下にノモンハンで特殊任務についたときの壮絶な話を聞く。皮剥ぎボリスの手によって拷問を受け、生きたまま皮を剥がれていった伍長、枯れ井戸に放り込まれ九死に一生を得た間宮中尉の話…。
何かに導かれるように、トオルは隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする。いつしか、クミコを取り戻す戦いは、時代や場所を超越して、“悪”と対峙してきた“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロしていく。暴力とエロスの予感が世界をつつみこんでゆく。

“ねじまき鳥”は世界のねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコをとり戻すことができるのか――。

公演概要

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2020/3/7(土)2020/3/8(日)

会員先行
  • 2019/9/28(土)11:00 ~ 2019/9/30(月)11:00【1次抽選】
    ※1次抽選の受付期間が変更となりました。
  • 2019/10/12(土)11:00 ~ 2019/10/14(月)11:00【2次抽選】
一般発売日
2019/11/9(土)
料金
全席 12,000円
(全席指定・税込)
お問い合わせ
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ  06-6377-3888

※未就学児童のご入場はご遠慮ください。

スタッフ 原作 村上春樹
演出・振付・美術 インバル・ピント
脚本・演出 アミール・クリガー
脚本・演出 藤田貴大
音楽 大友良英
出演 <演じる・歌う・踊る>
成河、渡辺大知、門脇 麦
大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美、さとうこうじ
吹越 満、銀粉蝶

<特に踊る>
大宮大奨、加賀谷一肇、川合ロン、笹本龍史
東海林靖志、鈴木美奈子、西山友貴、皆川まゆむ (50音順)

<演奏>
大友良英、イトケン、江川良子

スタッフ・出演者コメント

上段左より)成河、渡辺大知、門脇 麦/大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美、さとうこうじ/吹越 満、銀粉蝶


左より)インバル・ピント、アミール・クリガー、藤田貴大、大友良英

―スタッフ・出演者コメント

■演出・振付・美術:インバル・ピント
大好きな日本でまた仕事をさせてもらえることをとても嬉しく思います。
村上春樹さんのスケールの大きな物語を凝縮し、ドラマ性やミステリー要素を失わずにダンス、音楽、テキストなどの表現を用いて舞台化するのは、大きな挑戦です。
アミール・クリガーさんとは、お互いに持っている世界観が近いということはわかっていますが、一緒に仕事をするのは今回が初めてです。打ち合わせを重ねる中で、彼と共に作品をより深いものにし、一人ではたどり着けないような領域に達することができるだろうということに気づき始めています。
まだ多くの時間を共有できていませんので第一印象にはなりますが、藤田貴大さんは聡明で優しい方だと思います。
大友良英さんはこれまで私がご一緒したどの音楽家とも違った方法で音楽を作り出す方なので、この作品ではどんな音が生まれるかとても興味深いです。
好奇心を刺激するクリエーターの皆さんとの共同作業をとても楽しみにしています。


■脚本・演出:藤田貴大
村上春樹さんが「ねじまき鳥クロニクル」で扱っている30代の男性は自分と同じ世代で、今自分が取り組みたいモチーフと一致しているから、とても興味があります。
今回一緒に演出をするインバル・ピントさんの作品を過去に観て、その世界観に惹かれて、彼女の創作現場を見てみたいと思いました。そして、今までも作品を共に作ってきた大友良英さんとの新しいクリエーションもとても楽しみです。


■成河:岡田トオル役
TwitterBlog
インバルともう一度作品創りをしたい、特に初演となる作品のクリエイションに参加したいと常々思っていたので、念願が叶ったという思いです。そして僕は藤田貴大さんの作品のファンなので、インバルの世界に彼が脚本・演出として携わることに、大きな期待と未知への喜びを感じています。今回の村上春樹さんの原作はとにかく大ボリュームで、果てしない迷宮。これはちょっと前人未到の演劇製作になるぞと武者震いをしています。


■渡辺大知:岡田トオル役
公式HPTwitter
壮大な精神世界を描いた「ねじまき鳥クロニクル」の舞台化に、胸が熱くなっております。出演させてもらえることを心から光栄に思います。お話を頂いた時は、あまりにも衝撃だったので嘘なんじゃないかと不安にもなりましたが、自分なりにアイディアを出しながら使えるものを全部使って精一杯楽しんでやろうと思っております。尊敬するスタッフ・キャストの方たちばかりなので、皆さんと共に、一筋縄ではいかない今作と闘えることにワクワクしています。他の舞台作品では観られないものが観られると思うので、ぜひ楽しみにしていてください!


■門脇麦:笠原メイ役
公式HP
出演が決まってから心待ちにしていた作品がついに少しずつ動き始めています。念願の初インバル作品。初めて彼女の作品を観た時、その吸引力に圧倒され、いつかご一緒出来たらなとずっと思い続けてきました。キャストとスタッフの皆様、どこを見渡しても胸踊る方々ばかりで、楽しみ以外の言葉が出てきません。難解な原作ではありますが皆様と手を取り合い、果敢に村上ワールドを彷徨いながら、私たちのねじまき鳥を探せたら良いなと思っております。