本公演は終了いたしました
本日、三井住友VISAカードpresents『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』の
制作発表記者会見が行われ、トート役の一路真輝、麻路さき、姿月あさと、彩輝なお、春野寿美礼、水 夏希、
エリザベート役の大鳥れい、白羽ゆり、龍 真咲、凪七瑠海(宝塚歌劇団 専科)が出席いたしました。
1992年のウィーン初演以来、世界各国で上演が続けられているミュージカル『エリザベート』。1996年、一路真輝を中心とする宝塚歌劇団雪組にて初演。以降、幾度も再演を重ねてきた、宝塚歌劇を代表する大ヒットミュージカルです。本公演では、出演者が扮装しコンサート形式で本編を上演する【フルコスチュームバージョン】の他、1996年雪組公演の出演者による【モニュメントバージョン】、歴代出演者が競演する【アニヴァーサリーバージョン】の3バージョンを上演。日本初演から20周年となる今年、歴代のキャストを中心に『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート』として、あの感動と衝撃が、更に進化して帰ってきます!
※なお、トート役の瀬奈じゅん、エリザベート役の白城あやか、花總まりは、スケジュールの都合上、欠席致しております。
麻路さき
私は2作目の『エリザベート』でトートを演じさせていただきました。20年前の当時を思い出すと、トート役をすると聞いたとき、初演の雪組さんが素晴らしく、この作品をやるというプレッシャーがすごかったため、はじめは小池先生にお断りをしたという、思い出があります。あの時、力を振り絞って演じたことを経て、今こうしてここに立っています。10年目の『エリザベート・ガラ・コンサート』の舞台に立ったときは、自分がトートを演じた喜びを実感しました。今回は、今日まで生きて、またトートを演じることができるという喜びを実感しています。自分の大好きなトートを頑張って演じたいです。
姿月あさと
宝塚歌劇団在団中に雪組の公演を見て、大好きだった作品をまさか自分が出来るとは思っていなかったのですが、宙組で演じさせていただき、非常に嬉しかったです。当時の千秋楽で衣裳やかつらを脱いだ時、もうこの役を演じることはないだろうなと思いました。それが2006年、2012年、2016年と『エリザベート・ガラ・コンサート』でトートという役に再度出会う事になり、運命を感じます。トート役は演じれば演じるほど難しくなる役で、また自分にとっての新しい挑戦になると思いますので、稽古場からこの時間を、大切に過ごしたいです。
彩輝なお
私は2代目トートを麻路さきさんが演じられたときに革命家の一人として出演させていただき、新人公演で主演させていただきました。5組目として退団公演で『エリザベート』を演じました。退団公演でエリザベートというお話をいただいたときに、最後まで試練だなと思いました。今思い出しても、大切で思い入れの深い作品です。今こうしてトートを演じるとは思いもしませんでした。今回このお話をいただいて、改めてトートと向き合うことで、自分の成長を感じる機会にもなっています。それだけこの作品の大きさ、素晴らしさを感じています。今回は一役者として、また宝塚を愛する一人として、役と向き合って演じたいです。
春野寿美礼
2002年の花組でトートを演じました。雪組、星組、宙組の次の公演で、初演から6年が経った頃でした。一公演ごとに人気と魅力も増し、知名度も上がっていた中で、トートを演じる機会をいただきましたが、本当に大変で毎日押し潰されていました。当時はなぜ押し潰されているのかわからないほどに必死でした。今思い返せば、『エリザベート』という作品の魅力に押し潰されていたと思っています。20周年を迎えたということで、自分もその一駒になれたことを嬉しく思います。様々な先輩方が苦労して演じてこられた土台を大切にしながら、今自分が表現できることを歌に注ぎ込んで、歌でお聞かせすることができればいいなと思います。
水 夏希
『エリザベート・ガラ・コンサート』初参加の水 夏希です。私は、2007年に『エリザベート』をお披露目公演として行いました。当時はお稽古が進んでいるのかわからないくらい必死でしたが、周りの人達に助けていただいたことが思い出です。当時の経験を経たことで、今改めて、楽曲の難しさと作品の魅力をしみじみ感じております。私が宝塚に入るきっかけは、メイク等で自分ではない自分になりたいという変身願望が強かったことです。トートという役は〝死〟で、自分の中では特殊メイクがとても楽しく、退団後にまた特殊メイクと男役の衣裳を着ることができることがすごく嬉しいです。男役として過ごした20年間と退団後の6年間のすべてを費やして、命懸けでトートを演じたいと思います。
大鳥れい
私は2002年の春野寿美礼さんの退団公演でエリザベート役を演じました。当時退団公演でこの役が出来ることが幸せで、体力・気力ともに充実しているときに演じ、楽しくて仕方ありませんでした。退団後に三度ガラコンサートでこの役と向き合い、その度毎に役の大きさを感じております。今は様々な人生経験を経て、当時は怖いもの知らずだったなと感じるとともに、改めて深く深く感じることが多い役だと実感しながらお稽古しております。宝塚を退団したばかりの龍さんのような若さとキラキラには適わないと思いますが(笑)、経験と哀愁を出していきたいと思います。
白羽ゆり
私は宝塚歌劇団入団一年目の時に、宙組の『エリザベート』に出演しました。当時はまだ下級生で、男役として司祭役を演じたり、エリザベート役を演じられていた花總まりさんに小道具のナイフを渡したりしていました。まさかその10年後にエリザベート役を演じるとは思いもしませんでしたが、その時の経験は今でも財産で、宝物です。私は宝塚が大好きで宝塚歌劇団に入団しました。今回の公演でも卒業したからこその深みが出せたら嬉しいです。
龍 真咲
この度、私は大阪ではエリザベート役を、そして東京ではルキーニ役を演じさせていただきます。エリザベート役には初めて挑戦させていただくのですが、麻路さきさんの大きな愛と大きな包容力、そして彩輝なおさんの繊細な愛と妖艶な光に飛び込んで、波乱万丈なエリザベートの人生をしっかりと歩んで参りたいと思います。そして、東京のルキーニ役では、宝塚歌劇団を退団したにもかかわらずすぐに再び男役を演じるということが、女性に戻ろうと覚悟していたのに一歩踏み出して一歩戻るというような感じがします。ですが、ルキーニという役に再び巡り会えたことにご縁を感じて、両役ともに、楽曲のエネルギーに負けないようにしっかりと演じたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
凪七瑠海 (宝塚歌劇団 専科)
まさかもう一度この役にめぐり会えるとはとても光栄です。現役生という立場でありながら先輩の方々とご一緒できることはとても幸せです。少しでも吸収して、また宝塚に持って帰りたいと思います。当時宙組の男役をしておりましたが、月組に特別出演という形で出演し、その時の衝撃は私自身も皆様も感じられましたのではないでしょうか。この公演を経験したことで、色々と鍛えられたと思っております。『エリザベート』を乗り越えられたから、今は何でも乗り越えられると思えるようになりました。今回、その当時から約8年経ち、また新たな気持ちで挑戦したいと思っています。
ぜひ、本公演にご期待ください!お楽しみに!
一路真輝
先ほどの会見映像を見て、また小池先生のお話を聞いて、1996年の初演の時の制作発表を思い出していました。多くの記者の方々から、宝塚の男役が死神をするのか?!というプレッシャーが強く、なんとしてでも良いものを作らなければと感じました。そのおかげもあり、当時の雪組メンバーが命懸けで作ることが出来ました。20年経った今も愛されるミュージカルになったことを嬉しく思います。これからもずっと『エリザベート』が愛されるよう、精一杯頑張ります。