ダンスの神様、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの世界一ロマンティックなデュエットダンスが蘇る!
ミュージカル『TOP HAT』は、往年のハリウッド・ミュージカル映画を代表するフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースが主演した、同名の映画(1936年日本公開)が原作の舞台です。“アステア&ロジャース”といえば、今なお世界中にファンを持つ、映画史上最高のダンス・キング&クイーン。そのふたりが共演した全9作の中でも、4作目となる「トップ・ハット」(主演としては3作目)は、興行面でも格段に大きな成功を収めた小粋なロマンティック・ラブストーリーです。
誰もが知る名曲《ホワイト・クリスマス(White Christmas)》などで知られるブロードウェイの人気ソングライター、アーヴィング・バーリンが手掛けた音楽は多くの観衆の心を捉え、アメリカでは公開後の数週間で、なんと劇中歌5曲が当時のヒットチャート上位にランクイン。1936年の第8回アカデミー賞では、作品賞や歌曲賞など、4部門でノミネートを受けました。
2013年「英国ローレンス・オリヴィエ賞」最優秀新作ミュージカル賞、最優秀振付賞、最優秀衣裳デザイン賞に輝く正統派ミュージカルとして、ロンドンで舞台化!
ミュージカル映画黄金期のハリウッドを代表する名作が、映画の魅力はそのままに、さらに躍動感あふれる舞台版として生まれ変わったのは2011年のこと。イギリスでの国内ツアー公演を経て、2012年5月にミュージカルの本場ウエストエンドで開幕すると、たちまち大評判を呼びました。
同年、英国演劇界で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞で7部門にノミネートされ、新作ミュージカル賞、振付賞、衣裳デザイン賞の3部門を受賞。約1年半のロングランを成功させた後、再び国内ツアー公演を開始し、更なる進化を重ねています。そんな『TOP HAT』が今秋、いよいよ来日を果たします!
華麗なダンスと音楽が彩る、
心ときめくロマンティック・ラブストーリー!!
『TOP HAT』の魅力といえば、やはりダンス。主人公カップルによるデュエットダンスの美しさもさることながら、スタイリッシュな燕尾服にシルク・ハット(トップ・ハット)姿のキャストたちが魅せる迫力満点のタップダンスをはじめ、チームワークのとれたパワフルなダンスシーンは圧巻です。
もちろん、アーヴィング・バーリンによる音楽も、この作品を語る上で欠かせないもの。舞台版では、ラブソング《頬よせて(Cheek to Cheek)》《Isn’t This A Lovely Day》、オーケストラが奏でるダイナミックなリズムが心地よい《Top Hat, White Tie and Tails》といった映画版の使用曲に加え、新たに《Let’s Face the Music and Dance》や、数多くの振付家に愛され、さまざまなアーティストがカバーする名曲《Puttin’ on the Ritz》など、バーリンがその生涯で書いた1200以上ものヒット曲の中から厳選された10数曲を追加。ゴージャスな生オーケストラで演奏されます。
そして、オリヴィエ賞に輝いた200着を超えるエレガントな舞台衣裳の数々も見事。華麗なダンスと音楽に彩られた、心ときめくロマンティック・ラブストーリー『TOP HAT』に、どうぞご期待ください!
英国公演の劇評(抜粋)
- 神々しいほどの喜びに満ちた作品。必見!
──THE INDEPENDENT/インディペンデント紙
- キャスト、振付、オーケストラ、衣裳、すべてが気品に満ちている。
このようなミュージカルには、一生に一度出会えるかどうかだ。
──THE SUNDAY TELEGRAPH/サンデー・テレグラフ紙
- 観客の脚まで踊り出しそうなほど、歓喜にあふれた最高のキャスト!
──BBC RADIO LONDON/BBCラジオ・ロンドン
- 『TOP HAT』はトップクラス!
素晴らしい歌、華麗なステップ、スタイリッシュな舞台セットが混ざり合った
ロマンティックなカクテルだ。
──MAGIC 105.4/マジック105.4局
ストーリー
ブロードウェイで活躍する大人気のミュージカル・スター、ジェリー・トラヴァースは、英国人プロデューサーのホレスに招かれて、ロンドンの舞台に立つことに。ホテルに到着し、部屋でひとりタップダンスに興じていると、階下の部屋に泊まる美しいモデル、デイル・トレモントが苦情を言いに上がってくる。
そんな彼女に一目惚れし、得意の歌とダンスで恋心を伝えるジェリー。やがて心を通わせていくふたりだったが、ひょんな行き違いから、デイルはジェリーのことを友人マッジの夫(=ホレス)と勘違いしてしまう。恋に落ちた相手が、実は友人の夫だったと思い込んだデイルは、ジェリーへのあてつけに、以前から熱烈なアプローチを受けていた衣裳デザイナーのアルベルトと結婚してしまう。
慌ててデイルの後を追い、美しい水の都、イタリアはヴェニスへと向かうジェリーだったが──?!
クリエイティブ・スタッフ
作詞・作曲:アーヴィング・バーリン Irving Berlin
20世紀のアメリカを代表する作詞作曲家(1888~1989)。《ホワイト・クリスマス(White Christmas)》《ショウほど素敵な商売はない(There’s No Business Like Show Business)》《ゴッド・ブレス・アメリカ(God Bless America)》などの楽曲で広く知られ、現代にも歌い継がれる数多くのスタンダードナンバーを遺した。ミュージカルの人気作家として舞台、映画を問わず活躍。代表作に、舞台『アニーよ銃をとれ』(後に映画化)、映画「イースター・パレード」(フレッド・アステア出演)、映画「ショウほど素敵な商売はない」(エセル・マーマン出演)、映画「ホワイト・クリスマス」(ビング・クロスビー出演)などがある。アステア&ロジャース主演映画では、本作のほかに「艦隊を追って」「気侭時代」でも作詞作曲を担当。かのジョージ・ガーシュウィン(『ポーギーとベス』)をして、“アメリカのシューベルト”と言わしめたほどのメロディーメーカー。
脚色・演出:マシュー・ホワイト Matthew White
ケンブリッジ大学出身。俳優を経て演出家・脚本家に転身。ウエストエンドで上演された演出作『リトルショップ・オブ・ホラーズ』『スイート・チャリティ』『TOP HAT』は、すべてオリヴィエ賞候補に挙がっている。そのほか、ロンドン随一の人気を誇る小劇場メニエール・チョコレート・ファクトリーで『ラスト・ファイヴ・イヤーズ』『キャンディード』を演出したほか、『プロデューサーズ』英国ツアー公演でも演出を担当。また、ウエストエンド・ミュージカル界のスター女優、マリア・フリードマンのコンサート(ドンマー・ウェアハウス)でも演出を手掛けている。
- 作詞・作曲
- アーヴィング・バーリン(Irving Berlin)
- 原作
- 映画「トップ・ハット」(RKO製作)
- 原作脚本
- ドワイト・テイラー(Dwight Taylor) アラン・スコット(Allan Scott)
- 脚色
- マシュー・ホワイト(Matthew White) ハワード・ジャック(Howard Jacques)
- 演出
- マシュー・ホワイト(Matthew White)
- 振付
- ビル・ディーマー(Bill Deamer) ★オリヴィエ賞振付賞受賞
- 美術
- ヒルデガード・ベクトラー(Hildegard Bechtler) *オリヴィエ賞美術賞候補
- 衣裳
- ジョン・モレル(Jon Morrell) ★オリヴィエ賞衣裳賞受賞
- 照明
- ピーター・マムフォード(Peter Mumford)
- 音響
- ギャレス・オーウェン(Gareth Owen) *オリヴィエ賞音響賞候補
- ヘア&ウィッグ
- キャンベル・ヤング(Campbell Young)
- 編曲
- クリス・ウォーカー(Chris Walker)
- 音楽スーパーバイザー
- リチャード・バルコム(Richard Balcombe)
- 音楽監督
- ジョー・アレクサンダー(Jae Alexander)