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音楽モーリー・イェストン

 

モーリー・イェストンは、作曲家・作詞家・作家として演劇、映画、学術、コンサート音楽製作、そして高名な音楽学者として教職につくなど、業界の垣根を超えて幅広く活躍している。

ブロードウェイ版『タイタニック』(最優秀ミュージカル作品賞をはじめとする5部門でトニー賞を獲得)でのトニー賞最優秀作詞作曲賞は、彼自身では2回目の受賞となった。
また、ブロードウェイミュージカル『ナイン』(フェリーニ監督の『8 1/2』をベースにした作品)の作詞作曲でトニー賞と2つのドラマ・デスク・アワードを受賞し、この『ナイン』そのものでも最優秀ミュージカル作品賞を含む4つのトニー賞を受賞。
ブロードウェイミュージカル『グランドホテル』では、作曲でトニー賞と2つのドラマ・デスク・アワードにノミネートされ、ドンマー・ウエアハウスで上演されたこの作品自体はローレンス・オリヴィエ賞を受賞した。
また、彼が作曲した『ファントム』の楽曲は国内外で高い評価を得ており、アメリカ、ヨーロッパや日本で上演されている。

2013年7月にヨーロッパ初演を迎えた少人数版の『タイタニック』はロンドンのサザーク・プレイハウスで上演して大絶賛を浴び、ブロードウェイワールドUKアワード・小劇場及び特定地域における最優秀ミュージカル新公演賞やWhat’sOnStageアワード・最優秀オフウエストエンド作品賞、そして最優秀ミュージカル作品賞をはじめとするオフ ウエストエンド・シアター・アワード4部門を受賞。
そして中国の依頼で製作される新作ミュージカル『The Peony Pavilion(牡丹亭)』は、イェストンが楽曲を手掛け、2015年後半に北京で上演予定となっている。

主な受賞歴

トニー賞: 最優秀作詞作曲賞受賞【1982】(Nine)
ドラマ・デスク・アワード: 作曲賞・作詞賞受賞【1982】(Nine)
トニー賞: 最優秀作詞作曲賞受賞【1997】(Titanic)
ローレンス・オリヴィエ賞受賞【2005】 (Grand Hotel)

イェストンの歌詞は洗練され、美しく仕上げられており、20人のキャストが客席から数メートルのところでそれを歌い上げるの観ると、たまらなく背筋がぞくぞくする
──(TITANIC) Time Out アンジェイ・ルコウスキ

イェストンの音楽スタイルはブロードウェイの由緒正しい伝統に深く根ざしており、それぞれのキャラクター、心理状態や感情にとってひときわ歌いやすいテーマを有している
──(Tom Sawyer) KC Independent ポール・ホースリー

トニー賞受賞者である作曲家のモーリー・イェストンが手掛けたオリジナルの楽曲に関して言えば、その感情表現が豊かで心を打つ音楽は人を惹きつけるメロディ、ダンサブルなフレーズ、そして物語に推進力を与える輝かしいエネルギーで溢れている
──(Tom Sawyer) Kansas City Star リサ・ジョ・サゴラ

"Nine"や"Titanic"を手掛けたモーリー・イェストンは、大切な言葉をきちんと織り込むことのできる数少ないブロードウェー作曲家のひとりである
──(DEATH TAKES A HOLIDAY) Variety スティーブン・サスキン

その楽曲は美しさと知性を両方とも兼ね備えているが、驚くべきことではない。なぜならそれはモーリー・イェストンによって作られたものなのだから
──(DEATH TAKES A HOLIDAY) Theatremania ピーター・フェリシア

モーリー・イェストンは多様性に富み、冒険心のある作詞・作曲家であり、人間の壮大な感動体験の驚くべき範囲をその”Nine”、”Grand Hotel”や”Titanic”といった作品の中に収めている
──(DEATH TAKES A HOLIDAY) Broadway.com マシュー・ムーレイ

イェストンの楽曲はショービジネスとオペラ的なミュージカルの洗練された融合であり、今季最も新しく美しい歌がそこにあった
──(NINE) New York Times フランク・リッチ(1982年の初演時の劇評)

モーリー・イェストンは卓越して美しい楽曲を作った
──(NINE) ROLLING STONE ピーター・トラバース

この15年で書かれたアメリカのミュージカルの中で最高の作品だ。大勝利である!
高みへと向かう楽曲は最高傑作だ。
──(TITANIC) The Spectator シェリダン・モーリー

これぞアメリカのミュージカル! 見事な楽曲だ!
──(TITANIC) Daily Variety ロバート・ホフラー

胸が張り裂けそうなほどに美しい音楽。
音楽が魂の深部に触れるとはこのことだ。
イェストンの楽曲はこの感情を見事なメロディで浮き彫りにする。
この楽曲は威厳に満ち溢れたものだ。
──(PHANTOM) Gannett Newspapers ジャック・ル・スールド

イェストンの楽曲は陽気なロマンスやビストロの熱気から静かな哀愁や強い激情までを移ろう。
贅沢で成熟した、価値のある夜を劇場で過ごすことができた。
──(PHANTOM) Chicago Tribune リチャード・クリスチャンセン

イェストンは人間のありようについて深い理解があり、彼の内的なミュージシャンシップが音楽と歌詞を切っても切れない段階にまで結びつけるのだろう。
彼はアメリカのミュージカル界がこの20年間で出逢った中で最も重要で代表的な作曲家の一人だ。
──(モーリー・イェストンSONGBOOKの批評) Theatremania.com
マシュー・ムーレイ