スタッフ

演出トム・サザーランド

 

トムは今イギリスで活動中の最もエキサイティングな若手演出家である。
イブニング・スタンダード・アワードに3年連続でノミネートされ、2011年のオフ ウエストエンド・シアター・アワード(The Offies)では「Me and Juliet」(フィンボローシアター)で最優秀演出家賞を獲得した。
サザークプレイハウスで上演された「タイタニック」ではWhat’sOnStage アワードやオフ ウエストエンド・シアター・アワードでの最優秀作品賞をはじめとする多くの賞を受賞した。

受賞歴

【2013年】
ブロードウェイワールドUK アワード:小劇場及び特定地域における最優秀ミュージカル新公演賞受賞(タイタニック)
What’sOnStage アワード:最優秀オフウエストエンド作品賞受賞(タイタニック)
オフ ウエストエンド・シアター・アワード(The Offies):最優秀ミュージカル作品賞受賞(タイタニック)
【2011年】
オフ ウエストエンド・シアター・アワード(The Offies):最優秀演出家賞受賞(Me and Juliet)

サザーランドの演出にはまたしても独創的な華々しさがあった
──(Me & Juliet) The Times サム・マーロー

ウエストエンドで最もウィットに富み、最も小粋で、最も心から楽しめる作品だ
──(The Pajama Game) What’s On Stage マイケル・コベニー

軽快さと活気…サザーランドは奇跡を起こした。
──(State Fair) The Guardian マイケル・ビリントン

トム・サザーランドの作品を観る度に、彼は早くもキャリアのピークを迎えてしまったのではと感じるが、彼の次の作品が更に良いものになっているのを観てそれが杞憂であったと気付かされる
──(Mack and Mabel) Southwark News

サザーランドは今この界隈で最も優秀な若手演出家として頭角を現しているが、この素晴らしい作品によってまたしてもそのことを証明したのだ
──(The Pajama Game) The Evening Standard フィオナ・マウントフォード

小劇場で観た作品の中で最高であっただけでなく、これは今年観た作品の中でも最高かもしれない
──(Bent) London Metro ジョシュア・ホーカー

この5年以上、小劇場界においてトム・サザーランドという新人演出家によるミュージカルを他のどの新人演出家の作品よりも観てきた。
どこの劇場へ行っても彼の名前が現れるのだ。
間違いなく目が離せない名前である。
──THE STAGE マーク・シェントン

トム・サザーランドの作品は≪生の経験≫を味わうことのできる最高の作品だ
──(The Diary of Anne Frank) What’s On Stage

トム・サザーランドのステージングは驚異的な創造力の賜物であり、驚くほど壮大な体験を生み出している
──(TITANIC) METRO

このトム・サザーランドによって演出された最高の作品の中のすべてのシーンと歌は、浮かび上がる真実と共に輝いていた
──(TITANIC) A Younger Theatre

トム・サザーランドの作品は全くもってセンセーショナルである
──(TITANIC) The Londonist

サザーク・プレイハウスはミュージカルのリバイバル上演に高い評価を得ているが、その素晴らしい公演の多くが今回も感動的な演出をしたトム・サザーランドの演出によるものだ
──The Mature Times

タイタニックはまさにセンセーションと言うべきであるように瞬く間にヒットとなり、タイムズ、ガーディアン、デイリー・テレグラフ、インディペンデント、オブザーバーやサンデーエクスプレスなどの主要な劇評すべてで4つ星を獲得し、全公演が100%売り切れとなった。観客が観劇後にすぐ2回目の予約を入れたのだ。マジック・ラジオはタイタニックを「2013年夏の最も入手困難なチケット」と称した。
──Maury Yeston News

トム・サザーランドから日本上演に向けてコメントが寄せられました

タイタニック号が創りあげた恐ろしい物語・伝説は、これまで本当に多くの形で語られてきた事件です。
数多の映画、書籍、写真やドキュメンタリーなどを通じてタイタニック号は大衆の心に刻まれ続け、その悲劇的な処女航海は消えることの無い象徴的な出来事となりました。
タイタニック号と言えば、多くの人はその大きさやスケールを思い浮かべるでしょうが、このモーリー・イェストンによるミュージカル版はこれまで語られることの無かった物語を描き出します。
それは、実際に乗船していた実在の人間たちの人生であり、そこに溢れていた希望、願い、夢、そしてやがて訪れた悲劇や損失、別れなのです。

この叙事詩的ミュージカルの今回のバージョンは、ロンドンで産声を上げたものです。
史実を芝居の中心に据え、作品の本質を鮮やかに浮かび上がらせました。
大掛かりな装置で視覚的に訴えるのではなく、タイタニックの処女航海に乗り合わせアメリカ大陸の新世界を目指した実在の人間たちを、豪華で煌びやかな衣装を通じて甦らせたのです。
元来は巨大な船そのものに焦点を当てていた作品を、人間たちの人生を描くものとして創り変えたと言えるでしょう。

この新しいバージョンを、ブロードウェイに進出する前に日本の皆様にお届けできることを大変うれしく思っております。
今回のキャスト陣は類稀な方々に集まっていただくことができましたので、きっとお客様もこの公演に魅了されることでしょう。
タイタニックの乗客たちの持っていたテーマや問題は、1912年当時に限らず今日の我々の社会にも密接に関わっていると感じています。
それは、愛、階級差、危険に晒された時の人間模様なのです。
これこそが、2013年にロンドンでの上演を思い立ち、今回日本において世界クラスのキャストを用いて再び上演をしたいと思った理由です。
ロンドンの観客たちと同じように、この物語が皆様の心に響くことを願っております。

心を込めて
トム