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清く、正しく、セクシーに?!宝塚OGのみで送る『CHICAGO』ミュージカル・セレクションズ(『DANCIN’ CRAZY 2』第1部)

湖月わたる、朝海ひかるをはじめ、宝塚歌劇団出身の実力派女優たちをそろえた圧巻のパフォーマンスで魅せる『DANCIN’ CRAZY 2』。
〈ダンス〉が見ものとなる本作一番の話題は、〈ブロードウェイ版のお墨付き〉という公式な許諾のもと、大ヒット・ミュージカル『CHICAGO』の抜粋版を女性のみで踊り尽くす!という驚愕のプログラムだ。
振付スーパーバイザーとして本作に参加する大澄賢也氏に話を聞いた。



──元・宝塚の名ダンサーたちが集う『DANCIN’ CRAZY 2』の第1部で、『CHICAGO』をやると聞いた時は驚きました。一体どんな舞台になるんでしょう???

今回は、劇中の代表的なナンバー6曲をオイシイとこ取りでお見せします。役柄の設定は生きていますし、簡潔なストーリーもあるので、『CHICAGO』の見どころを分かりやすく楽しんでいただけると思います。

──女性のみとはいえ、男女混合のキャストで上演されているブロードウェイ版の振付を踏襲するのですよね?


ベースの部分は、ブロードウェイや世界中で上演されている『CHICAGO』のオリジナル振付そのままです。少しずつアレンジは加えますけど、本来は男性パートであるリフトも、元・男役のダンサーたちでお見せします。
僕自身、最初に今回の企画主旨を聞いた時は、一体どこまでオリジナルの振付に近づけることができるのか未知数だったんですが、初日1カ月前の今、思っていた以上に出演者のみんなが頑張ってくれています。皆さん、きっと驚かれると思いますよ! 


──具体的には、どのナンバーを上演するのでしょう。


ヴェルマ役を湖月さん、ロキシー役を朝海さん、男性弁護士ビリー役を姿月あさとさん、という配役で、“オール・ザット・ジャズ” “ロキシー” “ラズル・ダズル” “ナウアデイズ/ハニー・ラグ”などをやります。
『CHICAGO』は世界中のダンサーが出演を切望する作品。キャストのみんなには、彼女たちが今、日本でその舞台に立つことがどういう意味を持つのかを意識して、高いスピリットをもって稽古に臨んでもらっています。

──セクシーで危険な香りのする『CHICAGO』は、華やかな宝塚の世界に慣れ親しんだ方にとっては鮮烈でしょうね。男性パートを元・男役さんたちが踊るのも、これまでとは違う雰囲気になりそうです。


元・男役の方々には、宝塚時代の男役の魅せ方はあくまで内面的な表現として、振りの上では完全なるフォッシー・スタイルで踊ってもらいます。とはいえ、もともとの振りの力か、女性のみのカンパニーながら、性別を超えた大人の薫りがきちんと伝わってくるんですよ。
今回の『CHICAGO』はあらゆる意味で、女性の強さ、女性たちの本当のパワーを見せる舞台になると思います。「清く正しく美しく」だけではない、限りなくセクシーで、エレガントで、したたかで、力強い彼女たちの振れ幅のすごさを、たっぷり味わっていただきたいですね!

(取材・文=武次光世/Gene & Fred)

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