アフタートークの模様をお届け!【4月13日マチネ公演/中川晃教&成河+宮原浩暢&伊礼彼方】

更新日:2016/4/14

この日は、アフタートークでしか実現しない、ダブルオットー&ダブル男爵が登場!
前回に引き続き、柳内さんの司会でアフタートークがスタートいたしました。

司会者(柳内):

『グランドホテル』公演のGREEN team、RED teamのオットーと男爵が一同に会する貴重なアフタートークです。

GREEN teamは初共演ですが、稽古を通して男同士の友情をどのように創り上げてこられましたか?

4月13日マチネ公演/中川晃教&成河+宮原浩暢&伊礼彼方 アフタートーク

宮原:

稽古場で中川さんが言ってくれていたことが、稽古場では全く分からなかったのですが、今(最近)分かりだし来ました。申し訳ない(笑)

中川:

だれにも初舞台(初ミュージカル)はあります。宮原さんは歌も素晴らしいし。
本当に親友同士に見えるのかどうか?を一番心配していたし、大切にしていました。稽古場にいる宮原さんの居住まい、ここが好きだ!という部分を見つけて、大切にして来ました。

伊礼:

宮原さんは稽古場で安寿さんをずっと目で追っていましたよね。
オットーさん嫉妬して下さいよ!(笑)

宮原:

どうしても歌手なので歌っていると前を向く癖があって。トムからも安寿さんからも相手を見なさいと常に言われていました(笑)
宝塚歌劇団の方は本当に教えることを厭わず、立ち居振る舞いも含めて教えてもらいました。みなさん本当に素敵な人だなぁと感じました。

司会:

RED teamの成河さんと伊礼さんは以前から知り合いですよね?
今回はその2人の関係がどのように作品へ活かされましたか?

伊礼:

共演は久しぶりですが、お互いのいろんな引き出しを出しながら創り上げていきました。

司会:

私は、テーブルの上に乗ってオットーと男爵が投資のお話をしているシーンがとても好きです。

成河:

あのシーンはとても短いシーンですが、演出家トムは、その直前シーン(プライジングが株主たちと争論しているシーン)は全く会話が噛み合っていなく、それとは対照的に全く立場の違うオットーと男爵が立場を超えて友情を交わしているシーンとしてとても重要なんだと言っていました。

伊礼:

今回、演出意図かプロデュース意図か分かりませんが、2チームあるので、どうしてもチーム同士の闘争心に燃えてしまいます。なのに宮原さんは、ぼくは全く闘争心ないですと言ったりするんですよ(笑)

宮原:

伊礼さんって熱い方だなぁ(尊敬の眼差し)。私は、最初伊礼さんの立ち居振る舞いを見て、カッコいいなぁと思い、真似しようとしたのですが、普段からやっていないと真似出来ないと実感しました。

伊礼:

普段からやっているはず無いでしょ(笑)


司会:

それでは最後に一言ずつお願い致します。

伊礼:

早っ!。もう終わり? もっと長くやってもいいんじゃないの?(笑)

成河:

今からエンジンがかかってきたのに(笑)

宮原:

千秋楽に向けてどんどん良くなるように、演じたいと思います。

伊礼:

赤と緑、全く違う。演出も、キャスト同士のくみとり方もちがう。
どちらが正解とかはないので、皆様に是非両方見て頂きたいです。また、何よりも見て頂きたいのは、シングルキャストは両チームの違う演出に対して、それぞれ素晴らしい演技をみせていますので、それも見所です。

成河:

伊礼くん大人になったね(笑)
まじめな話をすると、この作品はバトンを渡していく作品だと思うんです。それは俳優から俳優へでもあるし、物語の中の登場人物から登場人物へでもある命のバトンです。そして作品として大きなメッセージを伝えることができると思うんです。
裏話ですが、RED teamは結構めんどくさい人が多い、クレーマーが多いんです(笑) それはみんな芝居に対して真剣だからなんですよね。でも、それはGREENもREDもだと思うので、両方観ていただければ。

中川:

まとめるのが苦手なんです。まとめなくて良いでしょ(笑)
赤チームの成河さん、伊礼さんたちと一緒に共演したかったです。そして今回のメンバーだったら、どの組み合わせでもおもしろい作品になったと思います。
稽古中は先が見えなかった両チーム(GREENとRED)の向かう先は同じテーマなのか? この公演が目指すところは? そんなことを考えられる素晴らしい時間でした。
REDとGREENが相乗効果で、作品が更に進化し続けると良いなぁと思います。

伊礼:

お客様から、2チーム観劇して初めて腑に落ちたと、いう言葉を頂きました。
これはトムの意図ですね。

成河:

裏話ですが、稽古場最終日に『REDとGREEN、どっちがおもしろいと思ってる?』とトムに聞くと、『GREENは自分の視点を掘り下げて創った作品、REDは原作に書かれた内容をそのまま演出してみようと思って創った作品です。』と。
だから、両方合わせてトムという演出家の一つの作品なんですね。

中川:

二つ合わせてトム版『グランドホテル』です。
RED team初日を見て僕は本当に泣きました。
この作品にかかわれて、本当に良かったです。

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