アフタートークの模様をお届け!
【4月15日マチネ公演/草刈民代+土居裕子+伊礼彼方&司会:真瀬はるか】
更新日:2016/4/21
マダムピーピー役でGREEN/RED共に出演している真瀬はるかさんの司会で、劇中では三角関係な3人のトークショーがスタート!
司会(真瀬):
実は昨日もこのドロドロ三角関係のトークショーを繰り広げたんですよ!(グルシンスカヤ役・安寿ミラさん、ラファエラ役・樹里咲穂さん、男爵役・宮原浩暢さん)
その時に、GREEN teamの男爵とグルシンスカヤは、演出家のトム(・サザーランド)と一緒に2時間くらいずっと『愛してる』って言い続けるワークショップをしたと伺ったんですが、RED teamはいかがでしたか?
伊礼:
本当に!?
草刈:
こちらは、そういうワークショップはしてないですね。
伊礼:
してないですね。僕は『愛してる』って言い慣れてるから!
(きっぱり。会場爆笑&拍手)
でも僕らもこの二人のシーンは色々ディスカッションしましたね。
草刈:
このシーンの稽古の初めに演出家のトムに言われたのは、(台本)2ページの中に、ただ“恋が始まる”ということ以外何のインフォメーションもなく、数ある演劇の中でもとっても難しいシーンだと思います、ということで。
それも納得という……。
伊礼:
泥棒とバレリーナが恋に落ちるんだからね!(笑)
草刈:
そう! 突然あんな大恋愛、普通ならありえないし、台詞の数も少ないし……。ここまで持ってくるのに(いろいろ)重ねて重ねてきましたね。
司会:
とてもいい場面なんですよね。
GREEN teamのラファエラ役の樹里さんは、「このシーンはお稽古場で1回は見たんだけど、その後は辛すぎて辛すぎて、(役柄の)立場的に『もう見ない!』と決めていた」そうなんですが、土居さんはいかがですか?
土居:
私は時間さえあれば見てました!! それで嫉妬の炎を燃やして、次のシーンに繋げて乗り込むわけですね。でもね、あのシーン綺麗だし、涙出ちゃいますよね。
伊礼:
僕はね、グルシンスカヤとラファエラの3場のシーン好きなんですよ。
真剣にね「ラファエラ、あなたの欲しいものは何?」
(伊礼さんモノマネしつつ)
「……お靴のリボンを(直して差し上げなければ!)」
ってあの「……」の間から仕事モードに入ってくところが大好きで!! すごい愛情を感じるんですよ。
司会:
ほかお二人は“ここがツボ!”っていうシーンありますか?
草刈:
いろいろありますね。成河くんの台詞もすごくいいし、フレムシェンちゃんも可愛いのと、こうすごく、あの年代の、もがいている姿が伝わってくるし、プライジングさんは強烈だし(笑)、みなさんがそこで最大限発揮している感じがいいですよね。
土居:
ソロを歌う時に(草刈)民代さんが(ジゼルの衣装で登場)もう、美しいでしょ? みなさん! 本当に美しくて、毎日ドキドキして震えちゃうの!
草刈:
私にとってはそのシーンが一番、どしっときますね。
「踊らなくなっちゃったら何もなくなっちゃう」(劇中のグルシンスカヤの心情)というのは実体験もしていますし、なんかこうひっぱりだされるものが。回を重ねるごとにそんな気がしてきます。
土居さんがあのナンバーを歌ってるのがとっても素敵だしね。
司会:
それでは最後に一言ずつお願い致します。
土居:
日々、みなさん、役が深まっているような気がします。瞬きをしている間に次の話になる!という、一瞬たりとも見逃せない『グランドホテル』を是非是非また観にいらしてください。
草刈:
毎回みなさんの雰囲気が高まってきていて、私も毎日発見があり、やりがいをもって舞台に立たせて頂いています。どんどん進化していくと思います。RED teamも観て頂きたいですが、GREEN teamも宜しくお願いします。
伊礼:
GREENとRED両方ご覧になったお客様曰く、REDで描かれていないものがGREENにあるとか、GREENで描かれてない華やかさがREDにあるとか、どちらの良さもあると思いますが、僕はRED teamなのでRED teamを推します!! よろしくお願いします。
司会:
ではこれをもちましてアフタートークショーを終了とさせて頂きます。ありがとうございました!
伊礼:
(去り際に)
みなさんは、みんな僕のグルシンスカヤですよ!(会場爆笑)
アフタートークレポート